院長コラム

第3回 金属アレルギーの症状と検査法

ピアスやイヤリングをつけると耳がかゆくなり汁が出てくる、ベルトのバックル部分があたるところがカサカサして痒い、といった症状をお持ちの方もいらっしゃいますか?こういった症状は金属によるアレルギー性接触皮膚炎の可能性があります。アレルギー性接触皮膚炎、というとなんだか物々しい響きがしますが、これはいわゆる「かぶれ」「金属アレルギー」として知られているものです。金属アレルギーはアレルゲンである金属が触れたところに炎症を生じるため、皮膚だけでなく粘膜にも症状をきたします。たとえば歯の詰め物や入れ歯の金属が当たる口の粘膜部分に、色の変化や痛みをくりかえす場合には粘膜に接触している金属のアレルギーの可能性があります。さらに、頻度は低いながらも、これらの金属が経口・吸入・注射といった皮膚粘膜以外の侵入ルートで体内に入った場合、全身の皮膚炎や、難治性の手の湿疹を起こすケースもあります。

こういった金属アレルギーの検査方法として有用なのがパッチテストです。パッチテストユニットというろ紙つきの防水テープに、試薬をそれぞれ載せ、背中や上腕部に貼り付け48時間にテープをはがして皮膚に反応が出ているかどうかを確認するシンプルな試験です。遅れて反応が出ることもあるため、貼付48時間後の他、72(ないしは96)時間後、1週間後と複数回にわたって判定を行います。判定は皮疹の状態を把握できる皮膚科医が行います。アレルギー反応がでた場合は、貼付部位にかゆみや赤み(紅斑)、ブツブツ(丘疹)、激しい場合には水疱を認めます。生じた発疹に対しては別途治療を行いますが、一時的に色素沈着をきたすこともあります。こちらは半年くらいかけて徐々に改善していきます。

貼って剥がすだけの簡単な検査ですが、1週間に4回の受診が必要なため、お忙しい患者さんには中々大変な検査と思います。また最初の48時間のあいだに汗や水などで激しく濡らしてしまうと、防水テープもはがれてしまい、正しい判定ができなくなってしまいます。背中はシャワーをかけない、真夏や汗をよくかく時期は検査をしないなどの工夫も必要です。しかしながら、原因検索には非常に有用な検査であることは確かです。

実際に陽性反応が出た場合は、その金属に触れないように指導をしています。日本での接触皮膚炎の原因調査では、ニッケル、クロム、コバルト、水銀に陽性を示す患者さんが多いと報告されています。ニッケルやコバルトはメッキにつかわれているため装身具はメッキされていないものを選ぶ、歯科治療を受ける際にはこれらの金属を含まないものを使用する必要があります。現在ではお手持ちの金属類にニッケルやコバルトが含まれているか検査できる試薬や、お手持ちの金属が直接肌に触れないように、コーティングができるキットもありますので、補助的に使用するとよいでしょう。当院でも取扱がありますので、お問い合わせください。クロムは皮をなめすときに使用するため、革製品にも注意が必要になります。またいずれの金属も重症の場合は食べ物に含まれる微量金属にも注意していただくケースがありますが、かならず専門医の指導の下で行いましょう。むやみに制限を行う必要はありません。

アクセサリーやベルトのバックルが当たる部分に発疹を繰り返す方は、是非一度ご相談ください。
2017.11.10 深野祐子

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